ボーイズ フライ ハイ

「神様なんかいない」と
三十回も書き取りさせたじゃないか
夕暮れの教室は魔物のように厳かだった
それなのに君は僕を置いて行くのか
僕の呪いを刻み込んだ君の利き手と共に
そんなちゃちな鈎爪で誰を守るつもりだい
鰐が飲み込んだのは時限爆弾なんかじゃないよ
安心してここにいたらいい
君の行こうとしている先に神様なんかいないんだ
フェンスの錆ついた匂いが鼻に痛い
神様なんかいない
神様なんかいない
神様なんか

ああ ごめんよ 無垢なキャプテン・フック
僕は世界で一番の場所にいると囁き続けて君は信じた
幻滅したんだろう?
僕が欲しかったのは嘘を教えた君の手じゃなく
君の柔らかな

ああ ごめんよ 聡明なティンカーベル
こんな愚かさは君を憤らせるだろうけれど

飛べない
飛べる
飛べない
弧を描く一つの

空を引きずり下ろす
浅はかな重り

 

 

 

 


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